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成人肺炎球菌ワクチン
なぜワクチンが必要なのか?
死亡の原因疾患として
第1位: 悪性腫瘍(がん)
第2位: 心疾患(心筋梗塞、心不全など)
第3位: 肺炎
第4位: 脳血管障害(脳梗塞など)

です。
しかし、高齢者(70歳以上)を対象とすると
第1位は肺炎です。
その肺炎の原因の50%以上が肺炎球菌による肺炎です。特に85歳以上では冬の期間に20人に1人が毎年肺炎にて死亡されるという事実があります。 これを予防するのが肺炎球菌ワクチンです。
三重県の患者さんを主に対象とした論文を紹介します。
Maruyama T. et al. BMJ 2010
対象は高齢者1006人。ワクチン接種502人と非接種504人を対象として1000日間の肺炎の発症率と死亡率を
比較検討しています。
肺炎になった人では、ワクチン接種:44.8%、非接種:63.8%とワクチン接種者の方が低く、
また、ワクチン接種群(青)では非接種群(赤)に比べて明らかに生存率が高かった。
肺炎での死亡はワクチン接種者が0人に対して非接種者は13人であった。
以上の結果から、高齢者の死亡の大きな原因としての肺炎をワクチン接種にて減少することが明らかとなって
います。

ぜひ、接種を行い肺炎予防を行いましょう。

http://www.haien-yobou.jp/inoculation.xhtml

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